"me<defunct> in rubbish <defunct> No.6"
2018
人の廃棄によって生じたオブジェクトの山に身を投じ、オブジェクト達と交わる中で、何者でもないものとして居る実感を得ようとする。この過程を撮影した複数の写真群。
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ゴミの山は不特定多数の人々による廃棄によって建設される。しかし廃棄は、この行為に付いてくる建築的な一面には意識を向けられることなく行われる。つまり廃棄されたオブジェクトの山は、方向性のない建設行為によって生じ、ある特定の強いベクトルを持たない(または、ばらばらのベクトルを含有した)場として存在する。
廃棄されたオブジェクトの山をロンドンの街の中で見つけ、一切手を加えず身を投じ、潜る、まとう、持ち上げる、並べる、口に入れる、登るなどの行為を行い、オブジェクト達ともみくちゃになりながら、やりとりを行う。特定のベクトルが不在している場に入り込み、摩擦していくことで、(これまで所持していたであろう)その場における自身の振る舞い、オブジェクト達との特定の関係を見い出せない時間を、自分自身に受容、蓄積する。その場において自身が特定の何者でもないことを、実感しようと試みる。
この現場の近くに三脚を立てカメラを設置し、プログラムによって自動でシャッターを切り、この様相を何枚かの写真群として撮影した。
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